カラーモード

僕は文字だけ拡大したい

accessibility

文字だけ拡大できる機能とページ全体を拡大できる機能を持ったブラウザ(例えば Google Chrome)を使っていて、僕はその機能の違いを認識している。

しかし、文字だけ拡大するとページ全体を拡大したのと同じ挙動になるように作られているウェブサイトがたまにあり、そういうサイトに限って文字だけ大きくしたいので、つらい。

なんというか、手段が奪われたと感じてしまう。こちらの操作を阻害された感。

CSS でサイズ指定が全部 rem 単位だとそういうことが起きるんだけど、せっかく文字だけ拡大する方法があってそれを使いたいのにページ全体を拡大したのと同じになっちゃうというのは、エクスクルーシブではないだろうか。

大きいディスプレイ使ってると、その広さに見合った情報量、たとえば図と文字をある程度俯瞰できる割合を保ったまま文字を大きくしたいって思うことがある。

文字だけ拡大することで改行が増えるとか余白がずれるとかそういうところは許容してて、というかそれでもいいから文字を大きくしたい。そもそもそんなに崩れるまで大幅に文字を大きくしたいわけではない。12px の文字が 15px くらいになればいいのだ。

文字だけ大きくしたいのにページ全体を拡大したのと同じだと、1画面に収まってる情報量が大きく変化してしまうのがつらい。別に余白は広がらなくていいんだよ。線も太くならなくていいんだよ。

文字を拡大したらメディアクエリのブレークポイントを超えちゃって、レイアウトが変わって、さっきまで隣にあった画像が画面内に見えなくなっちゃうのがつらい! 写真みながら写真の説明を大きな文字で読みたい!!! なんで文字を拡大したら写真が画面から隠れちゃうの!!! ナンデ?!?!?

レイアウトをある程度保ったまま文字だけ拡大したいなんて人、いる??みたいなご意見もあるようだけど、いや、ここにそういう僕がいるんで、いますって感じ。

ページが拡大されるのはページ拡大機能でやれるから、文字だけ拡大できる機能をわざわざ塞がないで欲しい。文字拡大したい時はレイアウトが崩れるのは気にしてないんだよ、崩したくなかったらページ拡大機能を使うから……。

ウェブサイトをそういう風に実装する至った理由は容易に想像がつく。とりあえず崩れないし、崩れないってことは誰しもにとって制作側の意図通りのビジュアルが提供できているということだろう。

しかし、繰り返すが、崩れないように拡大したかったらページ拡大を使えばいいわけで、文字だけ拡大されることを期待して文字サイズ変更をしたのにページ拡大と同じになってしまうのは、本当に誰しもにとって優しい実装なのだろうか?

判断が自分に委ねられているなら、僕は全部を rem 単位で書くことはしない。

そもそもとしてデフォルトから拡大したくなるような文字サイズのビジュアルになってるのがつらいので、そういうビジュアルじゃなかったら文字だけ拡大もページ拡大も使わなくて済む。いや見えるよ、どんな漢字かは判断できるよ。でもそれが文章になってると読みづらい。読めるけど、ずっと読んでいるのがつらい。きっと老眼の始まりなんだと思う。

とにかく、ただ閲覧するのに何か手段を講じなければならないような実装はよくないよ。